連帯保証人になった場合・名義を貸した場合


保証債務や名義貸で負った債務だからといって、債権者が手心を加えてくれるようなことはありませんし、債務整理しても特別扱いされるようなことはありません。
保証債務も名義貸しも「自分の借金」だという自覚を持つ必要があります。

借金女王の日記(2003年3月8日)

連帯保証人になった場合


「連帯保証人になる」ということは、保証した相手の借金をそのまま丸々背負う、ということです。
頼まれて安易に署名してしまう人も多いようですが、自分が借金をしたのと同じことなのです。
借りた本人が何らかの事情で返済できなくなった場合は、保証人は本人にかわってすべての債務を負わなくてはなりません。
「借りた本人の返済状況が悪化してきたから、連帯保証人を外れることができないか?」と言う人が時々いますが、一度なってしまった連帯保証人を外れることは、そう簡単にはできません。

借りた本人が自己破産をしてまった場合も、保証人の債務は消えません。
それが返済できなければ、保証債務といえども自己破産も考えなくてはならなくなります。

借りた本人が債務整理をすることになった場合は、それを債権者が知ると、すぐに連帯保証人に一括請求してくるのが普通です。
このため、とても一括で返済仕切れないような債務なら、借りた本人と同時に連帯保証人も債務整理をする場合が多いようです。
分割返済の交渉には債権者も応じてくれる場合が多いですが、自分で直接交渉するよりも、弁護士を通じて行った方が、より有利な条件で和解できる可能性が高いです。

名義を貸した場合


家族や恋人の代わりにサラ金で借りてあげた、という場合も、自分の債務です。
たとえ恋人に懇願されたからと言っても、自分の意志で借りたことに変わりはありませんので、「自分の借金」だということを受け入れて、返済するか債務整理をするかを考えなくてはなりません。

自分の知らないうちに身分証明書などを持ち出されて勝手に借りられてしまった、という場合はまずは債権者にそのことを主張して交渉してください。
請求されたからといって、言われるままに1回でも返済すると、自分が債務者だと認めたことになってしまいますので注意してください。
強引な債権者に対しては「債務不存在」を認めてもらうための裁判を起こすことが必要になる場合もあります。
そうならないためにも、免許証・保険証・印鑑などの保管場所は、家族や恋人と言えども他人には教えないようにするなどの注意が大切です。

知らないうちに勝手に保証人にされていた場合


本人が同意していない保証人契約は無効です。
取立てを受けた場合は、保証人になった覚えはないことをはっきりと告げて、きっぱりと断りましょう。
取立のしつこさに負けて、少しでも払ってしまったり、払う約束をしてしまうと、保証人になることを認めたことになってしまいますので、たとえ身内の借金であっても、身に覚えのない返済は絶対にしないようにしましょう。

カードや借入の名義が旧姓のまま債務整理をする場合


自分が借りたことには間違いないが、結婚などで姓が変わっているのに、変更手続きをせずに借入を続けたり、債務整理をしようとするのは、厳密に言えば詐欺にあたります。
しかし、債権者に所在を隠して、返済を逃れようとする意図が無い場合は、訴えてくるようなことはまずないでしょう。
債務整理するに当たって、そのことが特に不利になるようなこともありません。
債務整理しようとする場合は、あわてて名義変更をしなくても、弁護士の指示を仰いで行動してください。